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町内

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小林一茶

町内には小林一茶の句碑が30基建立されています。

そのうちの16基がマラソンコース沿い、或いは近くにあります。

小林一茶の俳句にも詠われるように昔から小布施は栗に恵まれていたことがわかります。

①小布施町役場 0km

『都でも引はとらぬや丹波栗』

江戸の将軍家に献上される栗のみごとさを詠みました。

②ながの須高JA農協支店前 0km

『草原や子にひろはする一つ栗』

小布施の栗は三つ栗として知られていますが、一つ栗でも大変貴重なものでした。子供も大切な労働力だったので大人に交じって働く姿を詠んだものです。

③栗ガ丘小学校 0km

『子供らや烏も交る栗拾ひ』

*昭和63年度卒業生によって彫られた碑。この年の卒業記念として建立されました。

 

④小布施駅駅内 0km

『いがごてら都へ出たり丹波栗』

「いがごてら」は「いがごと」を意味し、イガを見たことのない将軍様にお届けした。一茶は小布施栗のように再び江戸へ出て活躍する日を夢見ていた。この俳句が小布施で詠まれた最後の作品。

⑤小布施駅前 0km

『拾れぬ栗の見事よ大きさよ』

小布施を代表する句碑。この周辺は江戸時代に栗の大木が繁茂していたことから「親木」の字名がついた。

⑦梅松寺 500m

右:『真丸に芝青ませて夕涼み』

  青い芝が盛り上がっている情景を表現。

  当時の小布施では芝が珍しかったようです。

⑥梅松寺

左:『侍に蝿を追する御馬哉』

  (さむらいに はえ をおわせる おうまかな)権力者でもある侍が

   またがろうとしている馬に蝿がたかり、手で追い払う姿を揶揄して

   詠んだ。

⑧六川陣屋跡 800m

『けふばかり別の寒さぞ越後山』

一茶が親しくしていた大綾が11月に新潟へ一時帰国してしまう寂しさを詠んだものです。

⑨雁田沖 2.8km

『春の風おまんが布のなり二吹』

水田の脇にある池で、染物が上手な女性が染物を洗っていたという池。その女性は美人だったので殿様に気に入られてお城に迎えられたというお話の詩です。

*かなり小さな石碑なのでコースからは見つけにくいです。

 

⑩岩松院 4km

『栗拾ひねんねんころり云ながら』

女の子が栗を拾いながら幼児の弟か妹を背負い、寝かしつけているところを謡ったものです。

⑪岩松院本堂裏 4km

『痩せ蛙負けるな一茶是に有』

かえるがけんかをしている。やせたカエルよ、がんばれ負けるな。おれ(一茶)がここについているぞ。〔季語〕蛙

⑫浄光寺参道 4.6km

『山寺や畳の上の栗拾ひ』

山寺に大風が吹き、畳の上に落ちた栗を広げて選別している風景をうたっています。

⑬浄光寺薬師堂前 4.6km

『大栗は猿の薬禮と見へにけり』

猿が病気になり、薬師様に願掛けをしたところ治ったので御礼として大きな栗をお供えしたと伝えられる。

⑭飯田公会堂 10km付近

『からめては栗で埋りし御堀哉』

この地区は中世からの古村、町史跡の居館址や堀跡が残る。当時も栗林が繁り、北側の堀は栗で埋もれるほどであった。

⑮西證寺 13.7km

『西方は善光寺道のひがん哉』

西證寺の北隣に連句の名手がいて、そのお宅で一茶が詠んだ句。本堂裏東西に走る北の道を「善光寺道」と呼んだ。

⑯浄照寺 15.1km

『涼しさは佛の方より降る雨か』

一茶は浄土真宗の熱心な門徒であった。浄照寺が一茶にとって門徒寺であったことから、急な夕立にあった際にこの寺で雨宿りをした。「仏」は一茶が深く信仰していた阿弥陀如来をさし、農家を困らす晴天続きと暑さだったので、阿弥陀如来様が雨を降らしてくださったと詠んでいます。